2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

証拠が少なすぎる

エリス・ピーターズ『死体が多すぎる』(光文社、2003年)★★ 原作は1979年。実際の歴史をベースに、修道士カドフェルが卑劣な殺人を調査しながら、時代に翻弄される若者たちを導いていく。 期待して読み始めたものの、どうもミステリー部分の展開が遅い。若…

壮絶なラスト

綾辻行人『霧越邸殺人事件 下〈完全改訂版〉』(角川書店、2014年)★★★★ 下巻も見立て殺人が起こり、解決パートへ。連続見立て殺人の意味や犯人の意図が明らかになる。 霧越邸の示す暗合に気づいた人は、早めに犯人がわかる仕掛けになっている。あるいは推理…