中井英夫『新装版 虚無への供物(下)』(講談社、2004年)★★★★★ 下巻も密室攻め。素人探偵たちが様々な推理を述べていくのも上巻と同じ。 しかし、下巻で一番注目すべきは、犯人の動機。『霧越邸殺人事件』でも動機の違和感があったが、『虚無への供物』の動…
中井英夫『新装版 虚無への供物(上)』(講談社、2004年)★★★★ 『三大奇書』の1つであり、「アンチ・ミステリー」を狙って本書を執筆されたものだが、上巻は密室の連続で、むしろ本格の趣き。 洞爺丸水難事故で家族を失った氷沼家に、密室中の怪死事件が襲い…
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