藤田宜永「Y₁₀(ワイプラステン)の悲劇」『ハヤカワミステリマガジン』2020年7月号★
画家である息子が住む高級マンションの部屋で、死体で発見された画商。行方不明の息子に嫌疑がかかる。現場に残るスクラブルの駒をたよりに、主人公は息子の無罪を証明するために、真犯人を探し始める。
藤田宜永追悼号ということで再録された短篇なのだが・・・。動機は弱いし、明かされる秘密も特にショッキングではない。主人公に告白しただけの内容で本当に逮捕まで持っていけるのか。もっと良い、他の作品を掲載できなかったのだろうか。