フレッド・カサック「連鎖反応」『殺人交叉点』(創元社、2000年)★★
「殺人交叉点」の後に収録されている中編。
婚約者ダニエルと妊娠させてしまった愛人モニクとの間で煩悶するするジルベール。
モニクに支払う養育費のため、ジルベールは昇給を望むがほとんど上がらず。そこで昇進するために殺人計画を練ることになる。「殺人交叉点」に登場した刑事ソメも登場。
典型的な倒叙物だが、探偵役のソメがポンコツなため、差し迫る緊張感はあまりない。
あっと驚くラストでもなく、全体的に中途半端。「殺人交叉点」と比べると、出来は良くない。